爪白癬の予防に掃除、治療にはクロトリマゾールが有効

水虫は、真菌と呼ばれるカビの仲間である白癬菌が皮膚の角層に寄生する事で発症する感染症であり、人間の皮膚を構成するケラチンをタンパク質分解構成ケラチナーゼで栄養源とし増殖します。
白癬菌は、温度15度以上湿度75%以上の環境で爆発的に増殖し、生息環境が揃えば四肢だけで無く頭部や陰部、体の至る所に寄生します。
一般に水虫と呼ばれる足白癬は、症状や発症部位により趾間糜爛型足白癬、小水疱型足白癬、角質増殖型足白癬、爪白癬に分類され、梅雨時~夏にかけて症状が顕著にあらわれる趾間糜爛型白癬と小水疱型は症状の悪化や再発を繰り返しながら徐々に角質増殖型足白癬に移行し、角質増殖型足白癬患者の多くが爪白癬の患者であるケースがほとんどです。
爪水虫とも呼ばれる爪白癬は、長期放置された水虫患部から爪の中へと白癬菌が侵入し寄生する事で発症し、一度発症すると長期間の治療が必要とされ、約10人に1人が感染しているとされ全国で約1,200万人の患者がおり、全患者の4割以上が60歳以上の高齢者とされる水虫です。
手にも感染するこの水虫は、爪が肥厚し白色や褐色に濁りますが、水虫特有の患部のジュクジュク感や爪に神経が無い為に痒みなどの自覚症状は少なく、放置されるケースが多くあります。
治療には、クロトリマゾールやテルビナフィンなどの抗真菌剤が処方されています。イミダゾール系の抗真菌薬であるクロトリマゾールは、白癬菌の細胞膜を形成するエルゴステロールの生合成量を減少させ、白癬菌に対して強い抗真菌活性作用を示します。又、クロトリマゾールは、非常に高い浸透率を有しているので、肥厚し硬化した爪や皮膚に対して有効とされる治療薬です。
爪白癬は、乖離した爪自体が菌の温床となる為に感染がいる場合は、掃除機で掃除したり、粘着性のクリーナーや雑巾で拭き掃除をするなど徹底した衛生管理が必要です。